
こんにちは!
実家を相続されたみなさまは、どうされてますか?
「親が亡くなって実家を継いだけど、自分はもう別の場所に家があるし、この家どうしよう…」
これ、今ものすごく多くの倉敷市民が直面しているリアルな悩みです。前回の記事で、空き家は3万戸あり、その中でも倉敷には放置された一戸建ての空き家が「約9,000戸」もあるとお話ししましたが、今回は「じゃあ、相続した人たちは実際どうしてるの?」というリアルな選択の割合についてお話しします。
全国的な調査や倉敷市のこれまでの意向調査をもとに、ぶっちゃけた現実をパーセンテージで見ていきましょう。
実家の行く末、いちばん多いのはどれ?
親から実家を引き継いだ人のその後の行動(または今後の予定)をざっくり分けると、だいたいこのような割合になります。
1位:ひとまず「放置・そのまま」(約50〜60%)
驚くかもしれませんが、実は半数以上の人が「何もしない(できない)」を選んでいます。 「えっ、みんなそんなに無責任なの?」と思うかもしれませんが、そうではないんです。
実家の中に家具や思い出の品が山ほど残っていて、片付ける気力が出ない
きょうだいで「売るか残すか」の話し合いがまとまらない
「お盆や年末年始に集まるかもしれないから…」と先送りにしている
こうした理由から、悪気はなくても「とりあえず現状維持(=放置)」になってしまっているのが、全体の半分以上を占める最大のリアルです。
2位:思い切って「売却」(約25〜30%)
次に多いのが、不動産屋さんに頼んで手放す「売却」です。 特に最近は、「維持費(固定資産税や草刈り代)がかかり続けるくらいなら、早めに現金化してきょうだいで分けよう」と考える現実派が増えています。 倉敷駅の周辺や、買い物に便利なエリアなら古い家付きでも比較的スムーズに売れますが、駅から遠い地域や車が入りにくい場所だと「売りたくても買い手がつかない…」と苦戦するケースも多いです。
3位:人に貸し出す「賃貸」(数%〜10%程度)
「家賃収入が入るなら一番いいじゃん!」と思いがちですが、実は一番割合が低いのがこの「賃貸」です。 なぜなら、人に貸すためには、
・古い水回りをリフォームする(何百万円もかかる!)
・家の中を完全に空っぽにする
・雨漏りなどを直す
といった初期投資がどうしても必要になるからです。「そこまでお金をかける余裕はないし、店子(たなこ)さんとのトラブルも怖いな…」ということで、断念する人がほとんどなのが現状です。
なぜ「放置」の割合がこんなに高いのか?
これには、倉敷ならではの事情もあります。 以前もお話しした通り、倉敷には「先祖代々の土地を売るのは恥ずかしい」という文化がまだ残っています。そのため、心の中では「売ったほうがいいんだろうな」と分かっていても、親戚の手前、「賃貸にも出さず、売りもせず、ただ時が過ぎるのを待つ(放置)」という選択肢を選ばざるを得ない空気感があるのです。
また、「実家を壊して更地(さらち)にすると、土地の税金(固定資産税)が最大6倍に跳ね上がる」という昔からの税金の仕組みも、みんなが解体に踏み切れず「とりあえず家を残して放置する」原因になっています。
損をしないためのアドバイス
このデータから分かるのは、「みんな悩んだままフリーズしている」ということです。
でも、家は誰も住まなくなると、通気されずに一気にカビが生え、木が腐り、たった数年で「売ることも貸すこともできないボロボロの負債」になってしまいます。
もし実家が空き家になったら、まずは「荷物の片付け」だけでも少しずつ始めるのがおすすめです。中がスッキリするだけで、売るにしても貸すにしても、次のステップへの心のハードルがガラッと下がりますよ。
倉敷市でも、空き家バンクの運営や、リフォーム・解体の補助金など、動こうとする人を応援する制度をいろいろ用意しています。「放置の50%」に入ってしまう前に、まずは家族で一歩、話し合ってみませんか?




