昨日お伝えした、孤独死の数が年間で6.8万人になりそうだ
というお話をさせていただきました。
その数は、年々増え続けているということで
社会の問題となってきています。
では、何が問題になるか?という点について
お話ししたいと思います。
核家族という言葉が出来て60年が経ちました。
3世代一緒に住むことはなくなり
親子で暮らすの家庭がほとんどではないでしょうか?
親子で暮らしていても子供が巣立ち
子供自身が家庭を持つようになると
親に会いに来ることも無くなってしまいます。
親である夫婦が二人で暮らしますが
そのうちどちらかが亡くなる日が来ます。
そうなると、一人暮らしとなり
孤独や孤立という環境になります。
まず孤独と孤立の違いを整理させていただくと
【孤立】→環境的に孤立している状態のこと
【孤独】→本人が孤独だと感じること
という違いあります。
孤独や孤立によって発生する主な問題は
・孤独死
・ゴミ屋敷
・悪徳商法の被害
・自殺者の増加
・犯罪、薬物依存
こういった問題のリスクが高まります。
特に問題なのは【孤独】です。
会社を勤めていたけど、それを退職した後
人との関わりが無くなり、一人の時間が多くなり
孤独を感じる人が多くいます。
この孤独を感じることは、精神的にダメージを与えられ
精神状態が不安定になります。
昭和の時代と大きく変わって来たのは
共同のお風呂があったり、共同でテレビを見たり
近所でご飯を持って行ったり、持って来たりと
人と人との繋がりの点が大きく変わりました。
だから孤独を感じる人が増えています。
この精神状態が不安定になることは
いろいろな悪影響を与えます。
・脳卒中発症リスク ↗︎ 32%増(2016年イギリスの研究)
・認知症の発症確率 ↗︎ 64%増(2012年オランダの研究)
このリスクは
・1日15本の喫煙
・過度の飲酒
・肥満
この3つのリスクよりも死亡リスクが高いんです。
(アメリカ医務総監マーシー氏の報告書より)
現代の私たちの社会は便利なものやサービスにより
人とつながらなくてもいい状況を
どんどん生み出しています。
また
・単身世帯の増加
・家族のかたちの変化
・つながっている居場所の数が少ない
ということが孤独や孤立の要因になっています。
人生の幸福度を高めるためには
かなり前向きな意識で人と付き合うことが
求められてくるのではないでしょうか?
昔から人は集団で狩りをして暮らして来たのが
集団を作らないと生きて来れなかった環境から
集団がなくても生きていける時代に変わってきたけど
結局、人は人との関わりでしか幸せを感じれない
ということを改めて分かり始めているのではないでしょうか?
ぜひ、一度実家の両親のことを気にしてみて欲しいと思います。